バランスのフィットとドライバーのデミオ!ホンダとマツダは方向性が違う!
目次
あなたにフィットするクルマはどっち?
コンパクトカー同士でありながら、ターゲットユーザーが全く異なるフィットとデミオ。
そもそも、ホンダとマツダでは、クルマ作りの方向性が全く違います。
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でも、ライバル車同士を比較したくなりますし、どちらが買いか迷うところ。
今回は、ホンダのフィットとマツダのデミオを比較してみました。
方向性が異なるホンダとマツダ
自動車メーカーはたくさんありますが、クルマ作りのコンセプトはそれぞれほぼ全く異なりますよね。
トヨタにしろ、ホンダにしろ、マツダにしろ。。。
各々がユニークな路線でクルマの商品企画を行っています。
その各自動車メーカーの色というのは、同じ土俵のクルマ同士でも強くにじみ出ています。
例えば、ホンダのフィットとマツダのデミオ。
両者ともコンパクトカーという同じ土俵ではありますが、比較してみるといろいろな面で味が全く異なりますよね。
一見、似たようなハッチバックタイプのボディ形状ですし、サイズも似たりよったり。
しかし、それぞれのクルマを知れば知るほど、開発コンセプトの違いが身に染みるほどわかってきますよね。
私個人的に、ホンダのクルマ作りから連想するキーワードは「実用性」「MM思想」「バランス」です。
一方、マツダからイメージするのは「走る歓び」「人馬一体」「趣味性」です。
ホンダのフィットとマツダのデミオにも、それぞれのメーカーが込めたユニークな思想が感じられますよね。
同じコンパクトカーであっても比較してみると、ユーザー自身のニーズに従ってどちらのクルマが買いかはハッキリと分かれます。
両方のクルマとも一長一短があり、優劣をつけることはできないですよね。
簡潔に両者の特徴を表現してみると、
- ホンダのフィットはバランス良くまとまっているコンパクトカー
- マツダのデミオはドライバー目線で楽しめるように作られたコンパクトカー
だと私は強く感じます。
今回は、コンパクトカーとして大きな人気を博している、ホンダのフィットとマツダのデミオを比較していきます^^
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ホンダフィットの強みと弱み
まずは、ホンダのフィットについてですが、バランス良くホンダがまとめてきたコンパクトカーと言えるでしょう。
それもそのはずで、フィットという名前の通り、どんなユーザーにもフィットして馴染んでしまうクルマを目指して開発されています。
大半の人が求めている「低燃費」と「使いやすさ」この両方を高い次元で実現している唯一のコンパクトカーではないでしょうか。
燃費の性能としてはトヨタのアクアに一歩及ばずですが、フィットハイブリッドでは最高カタログ燃費36.4km/Lを叩き出しています。
リコールには苦しみましたが、7速DCTとモーターを組み合わせた世界で一番困難かもしれないi-DCDシステムですよね。
このi-DCDでは、走りの楽しさ“FUN”もキッチリと仕上げられています。
他の日本のメーカーがトヨタからハイブリッドシステムの技術供与を受けている傍で、独自技術のi-DCDで勝負をしてくるホンダの技術の高さは今後も我々を驚かす商品を生み出してくれることでしょう。
そして、ハイブリッド車ではガソリンタンクに加えて、巨大な大容量バッテリーを搭載する必要があります。
このような不利な状況にも関わらず、フィットのリアシートの開放感は驚異的なのではないでしょうか。
フィットハイブリッドでは、ガソリンタイプのフィットと同じレベルのゆったりとした居住性を実現しています。
一方、「使いやすさ」に関しては、ラゲッジ空間(荷室)の大きさと便利さはコンパクトカーではトップ中のトップなのではないでしょうか。
他のコンパクトカーの荷室と比較してみると、ずば抜けてフィットの荷室が広大で、積みやすさもバッチリです。
そして、何よりのストロングポイントは、リアシートのアレンジ性です。
多彩なシチュエーションにフィットさせることができるように、リアシートを畳んだり、跳ね上げたりが自由自在ですよ。
しかも、リアシートの操作がとても使いやすく作り込まれているため、女性でも安心してラゲッジルームをカスタマイズできます。
ただし、フィットの弱みとしては、リコールがあまりにも多かったことで、比較的に良くないイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
フィットハイブリッド限定の話ではありますが。
自動車メーカーとして、正直に包み隠さずにリコール対策をしたホンダですが、中には変速機を新品にまるまる交換することになったユーザーも少なくないです。
変速機はエンジンと同じくらい重要な心臓部ですからね。
新車のフィットハイブリッド納入後に、長期の入院となると非常に辛いですよね。
ただし、ガソリンタイプのフィットは、リコールという大事件が無く、うまくホンダがまとめてきたクルマです。
フィットRSなんかは、マニュアル車としてとても評価が高いですよね。
マツダデミオの強みと弱み
続いて、マツダのデミオについて書いていこうと思います。
ホンダのフィットはバランス重視のクルマ作りだと感じていますが、マツダのデミオはドライバー重視ですよね。
マツダは、“Be a driver”というコンセプトで、統一性を持って全てのカテゴリのクルマを開発しています。
また、マツダブランド全体で、デザイン面にとても統一感がありますよね。
マツダの紅色のカラーリングがめちゃくちゃ魅力的で、どのモデルにも似合ってしまいます。
街中を走るたくさんのクルマの中で埋もれずに、目立ってしまうボディ・カラーです。
今のマツダを象徴するカラー「ソウルレッドプレミアムメタリック」ですよね。
最近のマツダは、ブランド価値やイメージが急上昇中です^^
各カテゴリーの商品でブレが全くないです。
ここで、“Be a driver”として、
- 人馬一体
- 走る歓び
- 操る楽しさ
といったイメージがマツダから浮かび上がってきますよね。
現在のマツダのクルマ作りは、ドライバー目線で考えて設計されています。
人間中心の設計思想でデミオも開発されていますが、強調すると運転席の人間を中心にしています。
逆に、ホンダのフィットでは、運転席、助手席、リア席が万遍なく気配りされています。
そして、マツダのデミオでは、
- ドライビングポジション
- ペダルの配置
- ハンドルの高さ
などなどと、ドライバーがリラックスしてクルマを操れるように、という想いが込められています。
そのため、自分がドライバーとしてクルマを楽しみたいというユーザーにとてもピッタリです。
このドライバー中心のクルマ作りは、デミオだけでなく、CX-5やアクセラなどのマツダブランド全体に及んでいます。
ドライビングポジションを最優先して、エンジンやトランスミッション、タイヤ、ペダルの位置を調整しているようですね。
コントロールパネルの操作性やモニターの見えやすさも、ドライバーを強く意識しています。
ただし、デミオの弱みとして、リアシートの開放感や荷室の使いやすさは、フィットに劣ってしまうのがしょうがないところ。
マツダのデミオは、ドライバーのポイントに尖がったコンパクトカーです。
ファミリー層向けではなく、ドライビングを楽しみたい人向けのクルマと言えるでしょう。
また、マツダのディーゼルエンジンは、性能も商品性も他社をずば抜けてトップを走っています。
ディーゼルにも関わらず、エンジン音も静粛性が素晴らしいです。
しかしながら、ハイブリッド車の静粛性に慣れてしまっているユーザーからは、比較的にうるさく感じてしまう可能性があります。
フィットとデミオで共通して思うこと
ここまで、ホンダのフィットとマツダのデミオについて比較してきましたが、双方ともウェッジ・シェイプですよね。
ウェッジ・シェイプとは、クルマのフロントからリアにかけてお尻が上がっていくような形状です。
例えば、こちらのCR-Zの写真。
リア方向へと高くなってるのがわかります。
最近だと、フィットもデミオも含め、多くのクルマがこのデザインを採用していますよね。
エクステリアデザイン的にも、とてもカッコ良くて、速そうなイメージを彷彿させます。
実際に、空力特性的にもかなり有利なようですよ。
で、フィットもデミオもウェッジ・シェイプであり、素敵なデザインなのですが、このウェッジ・シェイプのデメリットとしてリアの視界確保に難があります。
私個人的に、フィットのリアはその中でも見やすい方だとは思うのですが、斜め後方が確認しづらいところがあります。
ピラーがあるのでしょうがないとは思うのですが、確認したい視点がうまく隠されてしまうことが多いです。
フィットやデミオだけでなく、他の車種にもウェッジ・シェイプが多いわけですから、後方視界が確保しやすいかどうかは試乗時に確認しときたいですよね。
まとめ-フィットとデミオの比較
最後に、ホンダのフィットとマツダのデミオの比較について、軽くまとめてみようと思います。
ホンダフィットは、どんなユーザーにもフィットしてしまうほどのバランスが取れたコンパクトカー。
マツダデミオは、ドライバーが思う存分にクルマを操って楽しめるコンパクトカー。
同じカテゴリのコンパクトカーでありながら、比較してみるとターゲットのユーザーが大きく異なりますよね。
いろんなケースで便利に使いたい人はホンダのフィットを、ドライブを楽しみたい人はマツダのデミオを選ぶと良いでしょう。
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